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みんなの知りたいを投稿しよう!おしえて!瞳のギモン

第9回目涙のしくみと役割

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが、
ひがしはら内科眼科クリニック・副院長 東原尚代先生監修のもと、編集しています。

玉ねぎを切ったとき、あくびをしたとき、悲しいとき、いろいろなシーンで涙が出ますが、どう違うのですか?(質問者:えりんぎさん、はおんさん、実さん、ともっぺさん、ねんねこさん、なーさんさん、目から涙さん、カナ子さん、ゆき子こんこんさん、りーおんさん、夏目さん、イングランドさん、タマネギ君さん、あららさん、こるつさん、マッキー0402さん、匿名希望さん、ひまりさらさん、李依さん、まりんさん、じばじばじばさん、桃花さん、ハム子さん、さっぽろ小町さん、ゆるさん、ニャロメさん、ゆかさんさん、ニャンさん、羊さん、こぱんださん、エムチョコさん、まぁぁさん)

涙の分泌は、自律神経、中でもリラックスしているときに働く副交感神経が関わっており、大きくわけて3つのタイプがあります。
1つ目は、常に目の表面をおおい、目を乾燥から守ったり、目に酸素や栄養を届けたりする働きをしている「基礎分泌の涙」です。基礎分泌の涙が減少するとドライアイになります。
2つ目は、「反射性の涙」といって、玉ねぎを切ったり、ゴミや煙が目に入ったりしたときに出る涙です。角膜にある知覚神経が刺激を感知すると、瞬時に反射性の涙が分泌されて異物を洗い流し刺激が和らぎます。涙には目の表面の傷を修復する成分が含まれており、障害の回復を手助けします。また、冷たい空気や風にさらされると目の表面の温度が低下しますが、少しの温度変化も角膜の知覚神経が感知して反射性の涙が分泌され、目の温度が一定に保たれます。
3つ目は、悲しいときや感動したときなど、感情によってあふれ出る「情動性の涙」です。共感に関係する脳の前頭前野が働くことで、副交感神経がより活発になり、大量の涙が分泌されます。この涙には副腎皮質刺激ホルモンが高濃度で含まれていることから、ストレスによってつくられた、体にとって余計な物質を外に排出する役割を果たしているのではないかといわれています。
では、なぜソフトコンタクトレンズを装用しても、反射性の涙が出ないのでしょうか?同じレンズでもハードコンタクトレンズで異物感や痛みを感じやすいのは、瞬きで角膜の上をレンズが動くからです。一方、ソフトコンタクトレンズは角膜全体を覆うため、角膜の知覚が感じにくい状態になります。ソフトコンタクトレンズは非常にやわらかく、目や涙になじみやすい素材でできている上に、瞬きをしてもほとんど動かないため目にとって刺激になりにくいのです。
目の健康にとって、目に刺激を与えることのない、自然なつけ心地が得られるレンズが理想的ではありますが、目に傷などのトラブルがあってもソフトコンタクトレンズ装用中は痛みを感じにくい場合があるということを忘れずに、レンズをはずした後も痛みや違和感がないか確認するようにしましょう。

涙はどうしてしょっぱいのですか? 涙はどんな成分でできているの?(質問者:4976さん、ちっささん、はるっちさん、さーこさん、ふわんりさん、ミッチー3103さん、ヨーダさん、ロッチーさん、☆さっちんさん、かおるさん、neoneoさん、きょうさん、ワンワンさん、sr25さん、レンズさん、たにしさん)

涙をなめるとしょっぱいと感じるのは、涙に電解質である塩化ナトリウムが含まれているからです。涙は約98%が水で、塩化ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの電解質、タンパク質(リゾチーム、ラクトフェリン、リポカリンなど)、ビタミンA、酵素、などが含まれています。これらに、まぶたの縁にあるマイボーム腺から分泌される油分(脂質)や、角膜(黒目)や結膜(白目やまぶたの裏)で分泌されるムチンという成分が加わって、涙は構成されます。これらの成分は、目を感染から守る、目の細胞の活動(分化・分裂)をコントロールする、涙の安定性を高めて目を乾燥から守る、まばたきを円滑にするといった役割を果たしています。

涙の量に個人差はあるのですか? 目が乾きやすいのですが、自分で増やすことはできませんか?(質問者:らんぷさん、さとけさん、そらにんさん、ロミロミさん、目が大きいさん、からあげモカさん、ぷくりんさん、ひろぐまさん、みるんさん、ももみさん、そうめんかぼちゃさん、ロンタさん、りょーやんさん、あっささん)

涙の分泌量は、皆、ほぼ同じです。ふだん目の表面を覆っている涙は、およそ7㎕(マイクロリットル)。目薬1滴がだいたい50㎕ですので、その1/7程度。薄さはおよそ5㎛(マイクロメートル)、つまり1㎜の1万分の5程度といわれています。
分泌量は、加齢や自己免疫系の疾患、糖尿病(角膜の知覚神経が障害される)、ストレスなどで減ります。残念ながら、自分で分泌量をコントロールすることは難しいのですが、目が乾きがちなパソコンやスマホ作業中は、まばたきを意識的に増やすことで、分泌される回数を増やし目の乾きを改善することはできます。
目が乾きやすい原因は、涙の量にあるとは限りません。涙の蒸発を防ぐ油分の分泌が少ない、涙を目の表面に安定させるムチンの量が少ない、といった涙の質が関係している場合もあります。目に傷があったり、コンタクトレンズ装用が原因になっていることもあります。自分で判断せず、まずは眼科医に相談しましょう。
涙の量が少ない場合は、人工涙液の点眼や、副交感神経の働きを活発にする内服薬などで治療をおこないます。涙の質が問題の場合は、油分を分泌するマイボーム腺のつまりを取り除いたり、ムチンを補う点眼薬を用いたりします。涙が安定しやすいコンタクトレンズに切り替えることで症状が改善することもあります。

ドライアイって涙が出ない状態をいうのですか?
コンタクトレンズをつけるとなぜ目が乾くの?(質問者:みりさん、夏目さん、どんじゃらさん、ここみさん、いんあるさん、かおまるさん、かぶきさん、あこりんさん、齊藤さんだぞさん、YANさん、スティ子さん、かっぱさん、ハイさん)

涙は粘液、水分、油分からなり、目の表面を均一に覆って、ものが見えるように働いています。また、まばたきの際に涙が潤滑剤のような役割を担います。この涙が減少したり不安定になることでドライアイが生じます。ドライアイは大きく分けて、涙の量が減るタイプと、涙が蒸発しやすいタイプの2種類があります。前者は、加齢や炎症などの原因で涙を分泌する涙腺の働きが低下することが原因とされます。涙の量が少ないと目の乾燥感が生じるだけでなく、目に傷ができて異物感や痛みを生じます。また涙が蒸発しやすいドライアイでは、涙を目の表面に張り付ける粘液成分が少なくなっていることが背景にあるとされ、目に傷がないにも関わらず強い乾燥感や異物感、目の疲れを生じます。
コンタクトレンズに関連したドライアイは、涙が蒸発しやすいドライアイに分類されます。コンタクトレンズを装用することで、涙の層が分断される結果、レンズ表面には非常に薄く不安定な涙しか形成されず、涙が蒸発しやすくなります。また、まばたきの際にまぶたとレンズに摩擦が生じてしまい、その刺激が目の不快感につながってドライアイ症状を引き起こすと考えられています。さらにモノがハッキリ見えず、目の疲れの原因にもなります。コンタクトレンズを装用した状態でエアコンの効いた低温・低湿度な環境にいたり、パソコン、スマートフォンなどのデジタル機器を長時間使用することは、ドライアイのリスクファクターとなります。
コンタクトレンズ装用で目の乾きが気になる人は、まずは一度眼科を受診し、目や涙の状態を調べてもらいましょう。レンズ表面の涙が安定しやすく、摩擦の起きにくい工夫が施されたコンタクトレンズを試してみるのも一つの方法です。

涙はどこでつくられて、どうやって出てくるのですか?(質問者:カメイさん、NOさん、のここさん、はっぴぃさん、そうめんかぼちゃさん、りおおおおさん)

涙は涙腺という場所でつくられ、目が乾かないように持続的に分泌され、
 ①目を乾燥から守る
 ②まばたきをスムーズにする
 ③角膜に栄養や酸素を届ける
 ④見え方をクリアにする
などの役割を果たしています。
分泌された涙は、目の表面に分布しながら、その一部は雨どいのごとく、上下のまぶたのふちに一時的に溜められています。目を開けていると涙が乾きはじめ、角膜(黒目)の知覚神経が反応して、まばたきが起こります。
まぶたが閉じると、それまで目を覆っていた古い涙は目頭にある涙点という穴から鼻へ排出されます。
まぶたが開くと、今度はまぶたのふちに溜められていた新しい涙が目の表面に広がります。
このように、まばたきは古い涙の排出を促し、新しい涙を目に広げるという重要な働きをしています。
涙のうちの約10%は、まばたきとまばたきの間の目を開いている時間に蒸発します。残りの90%は、まばたきによって涙点へと排出されます。
人は安静時、1分間におよそ21回のまばたきをします。パソコンやスマートフォンなどを見ると、まばたきの回数が減少して目の表面から涙の蒸発量が増える結果、ドライアイになります。

  • 健常者の瞬目回数=毎分20.8±10回(出典:佐藤直樹「VDT作業とドライアイの関係」あたらしい眼科 9, 2103-2106, 1992)をもとに、人が1日に起きている時間を16時間としてJ&J KKにて計算。

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